眠る前に元気になろうとすると、逆に眠れなくなる

眠る前に元気になろうとすると、逆に眠れなくなる

寝る前に「調子を上げよう」としていませんか

眠る前なんとなく元気が足りない気がして、「このまま寝てしまっていいのかな」と感じることがありますよね。体を動かしてみたり、ストレッチをしたり、気合を入れ直そうとしたり。

明日に備えるために、今の状態を少しでも良くしておきたい。そう思う気持ちはとても自然です。でもその優しさが、夜の体には合わないことがあります。

夜の体は「上げる」方向を求めていません

昼間元気が出ないときは、動いたり刺激を入れたりすることで調子が戻ることがあります。だから夜も同じように、「体を動かして疲れれば眠れるはず」と考えてしまいがちです。

でも夜の体は、もう活動を増やす段階を静かに終えています。この時間帯に元気を出そうとすると、体は「まだ今日が続くんだ」と受け取ります。

すると覚醒のスイッチが入り、眠りから少し遠ざかってしまう。それはやり方が間違っているからではなく、時間帯が違うだけです。

元気になろうとする意識が、覚醒を続けさせます

「元気になれているか」
「ちゃんとリラックスできているか」

そんなふうに自分の状態を確認し続けること自体が、体にとっては起きている合図になります。自分の状態に意識を向けるほど、体は反応し頭は冴えていってしまう。

夜に必要なのは状態を良くすることよりも、状態に構わなくなることなのかもしれません。

元気がなくてもいい。
ぼんやりしていてもいい。
調子が上がらなくてもいい。

そう思えた瞬間に、体は少しずつ休む方向を思い出します。

夜元気を出そうとしてしまう人ほど、実は昼間ずっと体を使ってきた人でもあります。周りに合わせるために気を遣っていたり、自分の疲れを後回しにして動いていたり、「まだ大丈夫」と言い聞かせながら一日を終えてきた。

そういう人の体は、夜になってようやく力を抜く許可を出そうとします。けれど頭のほうが先に、「このまま終わっていいのかな」「今日やり残したことはないかな」と確認を始めてしまう。元気になろうとする行動の裏には、不安を残したまま終わりたくないという、とても人らしい気持ちがあります。

それ自体は悪いことでも、直すべき癖でもありません。ただ夜は安心を「つくる」より、安心に「任せる」ほうが体に合う時間帯です。

その状態のまま横になっても、体はちゃんと終わる方向へ向かう力を持っています。

眠りは「整った結果」ではなく「離した結果」かもしれません

眠りを整えた先にあるものだと考えると、夜はずっと準備の時間になってしまいます。でも実際には、
眠りは何かを達成したあとに来るものではないのかもしれません。

元気になろうとする手を離したとき。
うまくやろうとする力を抜いたとき。
評価を止めたとき。

そのあと気づかないうちに、安らかな眠りが近づいてくることがあります。

夜は「元気にならなくていい」時間です

眠る前に元気になろうとして眠れなくなる夜があっても、それは失敗ではありません。体はもう気分を上げなくていいところまで来ているだけです。

何もしなくていい。
整えなくていい。
調子が悪いままでいい。

この記事も途中で閉じて大丈夫です。今夜元気になれなくても、体はちゃんと終わる方向へ向かっています。

今日はここまでで、もう十分です。

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